通常のポリエチレンの分子量は2万から30万である。超高分子量ポリエチレンの分子量は、名前のとおり100万から700万である。特殊な成形が必要であるが、機械的に、個性ある特性を示す。
特徴
- 耐摩耗性にすぐれている。
- 極低温から高温領域まで広い範囲で高い衝撃強さを有する。
- 自己潤滑性である。
- 耐薬品性にすぐれ、食品安全性樹脂である。
- 軽量である。寸法安定性が良い。
応用例
- 耐摩耗性の利用(塩、砂糖、肥料、石炭、セメント、大豆などの固体を扱うサイロ、ホッパー、配管などのライニング)
- 潤滑性の利用(スキーの滑走面、ギヤ、歯車、スケートリンク、スノーモービル)
- 工業関係(ブルドーザーのブレード、トラックの荷台、除雪機部品、化学プラントバルブ、ガスケット、繊維ピッカー)
- その他(人工骨、義肢材、中性子遮断材、超強力繊維、バッテリーセパレーター、チューブ)
《参考文献:プラスチック活用ノート/工業調査会 四訂版 伊保内 賢 編 大井秀三郎・広田愃 著/P62》