ポリサルホンは、耐熱・耐加水分解性に優れており医療・食分野などで使用されている。可塑性樹脂の中では常用する場合の使用可能な温度が高く、医療用途、例えばオートクレーブ滅菌などが必要な用途、人工透析用のダイアライザーの材料等にも使われることがある。
特徴
- 透明で機械的性質にすぐれ、エンジニアリングプラスチックに属する。
- 加工性が比較的良く、成形収縮も少なく(非結晶)、耐クリープ性も良い。
- 耐熱性が高く、難燃性で、無毒である(FDA合致)。
- 耐酸・アルカリ性にすぐれ、誘電特性も良好である。
- 耐熱水性も良い。
- 透明で、耐熱性がすぐれている。
応用例
- 機械関係(時計、カメラ部品、事務機、複写機、チューブ、ケーシング、ポンプ羽根)
- 電気・電子関係(VTRデッキメインベース、電子レンジ部品、ICキャリア、コネクター、コイルボビン、スイッチ、ブッシング、キャパシタフィルム、プリント基板)
- 自動車関係(オートヒューズ、ダイナモ部品、イグニッション、光学部品、バッテリーキャップ、センサー)
- その他(酪農関係、食品加工機、カメラ部品、歯科用具、流量計、ケミカルポンプ)
《参考文献:プラスチック活用ノート/工業調査会 四訂版 伊保内 賢 編 大井秀三郎・広田愃 著/P217》